SPECIALIST
スペシャリスト
2009年1月入社
SaaS開発センター
スペシャリスト
Y.N.
鈴与シンワートでの職歴を教えてください。
「開発者」「管理者」「指導者」、さまざまな顔を持つ技術者へ
入社当初は、一開発者として実装メインでプロジェクトに携わっていました。
ECサイト構築の受託案件をはじめ、技術検証や開発支援、保守など複数案件に携わる中で、次第にプロジェクト全体の管理も任されるようになりました。嬉しいことに技術力を評価される機会も増え、他部署のヘルプをしつつ、現在活躍の舞台は自社サービスの開発担当となりました。
テレワークの加速を支援する電子印鑑アプリ「Biz-Oin(ビズオーイン)」のほか、現在は新サービスの技術担当からプロジェクトマネジメントまで幅広く担当しています。
また、社内のテックリード的な立場で新しい技術の研究や、お手本となる設計や実装を自ら行う技術研修の講師業務などを通じて、部下育成にも取り組んでいます。
現在のプロジェクト、ミッションを教えてください。
初めての挑戦がぎっしり詰まった自分史上最高難易度のプロジェクト
現在参画しているプロジェクトは、自社SaaSの新サービス企画です。提供中の自社サービス技術検証の過程で発生した出来事がきっかけで始まった急ごしらえのプロジェクトで、リミットはなんと約1ヶ月。
それだけでも並の難易度ではないのですが、プロジェクト全体をリードする上で、これまで守備範囲だったバックエンドだけでは事足りず、ブラウザ側の画面も担当しなければならないという状況でした。限られた時間の中、不慣れなフロントエンドを勉強しながら「実装」と「PM」を両立するのは、私の長いエンジニア人生の中でも初めてのことでした。
さらに申し上げるなら、連携する現行提供サービスの内容が変更されたり、オプション機能が追加されたりすれば、機能を追従しなければならないなど、一難去ってまた一難という日々。
度重なる難題に対して迅速に対応できる方法を考えたり、社内各部署との連携にも視野を広げたりなど、常に何かに追われている気持ちでした。
ただ、新しい挑戦が多く詰まったプロジェクトですので、技術者としてまた一歩大きく成長できた気がします。
鈴与シンワートを代表する技術者として課せられたもう一つの使命
通常業務とは別に推進しているミッションが、R&D(リサーチ&デベロップメント)活動と部下育成です。私は、数名で構成されたR&Dチームに所属しており、さまざまな技術研究や社内への啓発活動を行っています。
2~3ヶ月おきに開催している社内での技術勉強会、Qiita(キータ)という技術ナレッジ共有サイトでの情報公開など、鈴与シンワートで活用されていない技術や知識を発信し、会社全体の技術力向上を図ることが目的です。
最近では、PCでも顔認証などのログインシステムがありますので、他にどんな種類があるのか、どう実装するのかなど、セキュリティ技術も含めてリサーチを進めています。
また、弊社では大規模なシステムを扱うことが多いため、特定部分の担当が可能なレベルではなく、広範囲にわたり技術や知識を習得できるよう部下を育成するのが部署全体の方針です。
かつてはバックエンドをメインに担当してきた私も、現在携わっているプロジェクトを経てJavaScript等を活用したフロントエンドも担当し、プロジェクトの全体像をより深く広く理解できるようになりました。その経験は、教育にも活かせる良い機会だと考えています。
ご自身が描くプロフェッショナル像を教えてください。
「分からない」という壁の先に、プロフェッショナルの道が拓かれる
最後まで責任を持ってやり遂げることが私の描く「プロフェッショナル」です。
例えば、若手社員の中には、手に負えないことがあると思考停止してしまう方もいます。私自身も、昔はそういうことがありました。しかし、分からないからと言って仕事を投げ出すわけにはいかないですよね。自分なりに調べたり、自分なりの知識や手段を使ったりして、一歩ずつでも前に進み、どうにかしてゴールに辿り着かなければなりません。
それが、常に勉強し続けるということだと思いますし、幅広い技術と知識を持つプロフェッショナルに成長できるプロセスなのではないでしょうか。社歴の長い私でも、いまだに分からないことはありますが、「スペシャリスト」という立場になって、改めて最後まで責任を持つことの重要性を感じています。
将来の目標を教えてください。
新しいチャレンジを続けることが、プロで在り続けること
先に述べたような「技術力の高いプロフェッショナル」で在り続けることが目標です。
経験を積んでいくと、自ずとマネジメントに関わる機会も増えていきます。それでも、キャリアチェンジはせず、私はあくまでも技術を追求していく姿勢を崩しません。
そんな私にとって、R&D活動はなくてはならない存在です。自由度の高いテーマで独自の技術研究を行い、そこで得た知識や情報を社内で部下育成や製品作りに活かせることは、言わば新しいチャレンジの実装です。
このような機会を今後も増やしていくことで、技術力を磨き、プロフェッショナルの道を歩み続けたいと思います。
※本文に記載されている社名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。