SENIOR SPECIALIST
シニアスペシャリスト
2016年2月入社
デジタルビジネスソリューション事業部
シニアスペシャリスト
H.S.
鈴与シンワートでの職歴を教えてください。
入社時から技術・管理の両面をリードするスペシャリストとして数々の大型顧客を担当
私は前職から培ってきたシステムエンジニア、プロジェクトマネジメントの経験を活かして、Webサイト、モバイルアプリケーション、SNSツールなど多様なデジタルチャネルに関わるシステムを構築してきました。また、クラウドサービスの基盤としてAWSの構築もしてきました。
最近では、大型商業施設のWebサイト、スマホ決済サービスのアプリケーションなど、1~2年がかりとなる長期プロジェクトに携わっています。
2023年4月からはシニアスペシャリストに昇格し、ナショナルクライアントの大型案件を担当しています。そして昇格以降はプロジェクトに加えて、デジタル人財の育成に取り組んでいます。私が属するデジタルビジネスソリューション事業部では、メンバー全員がAWSのアソシエイトレベル、プロフェッショナルレベルをコンプリートする資格取得を推進しています。
現在のプロジェクト、ミッションを教えてください。
実現困難とされた超大型プロジェクトへ、ハイブリッド技術で立ち向かう
数あるプロジェクトを担当する中で、社内でも特に注目されているのがナショナルクライアントのプライム案件。日本の大半の方が知っている製造業のビッグネームです。
このお客様は検索サイトをお持ちなのですが、既存のサイトは公開から20年ほど経過しており、度重なる改修の影響でさまざまな問題が生じていました。今回はそのリプレイス案件となり、無数に分散している検索窓口を統合し、ユーザビリティや保守性を向上させることが目的です。
最大の課題は、数億レコードという途方もないデータ量を超高速で検索させる性能の高さです。
そこで我々が計画したプランは、実績のある検索エンジンをベースに、クラウド基盤の構築技術を組み合わせ、さらに複雑なプログラムを書くという、言わばトレンドとレガシーを融合させたハイブリッド技術でした。
最終的にコンペティションにて、勝利することができました。
私はPMを支援するシニアスペシャリストの立場として、完成まで約2年間を見込んでいるプロジェクトの成功を目指し、走り出しています。
設計や開発現場の空気を吸うことも、プロジェクトを成功に導く秘訣
技術面に自信があっても、それだけでプロジェクトが順調に進むわけではありません。
今回のプロジェクトは、当初、リモートワーク前提で提案していました。
しかし実際にスタートしてみると幾つかの課題が出てきました。プロジェクトルームが弊社からは遠方に位置するクライアントの本社にあるのですが、そこではクライアントと長く取引があるベンダーも常駐しており、我々だけ足を運ばないわけにいかない状況でした。
製造業ということもあり、製品や部品等の業務知識が必要になるのですが、ベンダーの豊富な製品知識に比べると、我々の知識不足は否めず、大きな差がありました。さらには、何度か足を運ぶことで、現場の方の製品愛やシステムに対する情熱の強さが、並大抵ではないことに気付きました。プロジェクトルームに出向き、同じ空間で働くことが意思疎通を促進するのは確かです。
そのため、現在は週の半分程度、プロジェクトメンバーを数名ずつ同行し、プロジェクトルームに出向いています。とはいえ、出張コストやメンバーのモチベーションも考慮しなければならない立場であり、本格的に開発フェーズに突入する翌年までには弊社の体制を決めることも、私の大切なミッションです。
ご自身が描くプロフェッショナル像を教えてください。
条件や環境に左右されず、本質から目を背けずにものづくりをしていきたい
会社として、プロジェクトの管理者として、売上や顧客満足度を追求することは大事ですが、私がそれ以上に大事にしているのは、ユーザーの立場で物事を考えることです。B to Bの取引でも、実際のユーザーは消費者であるケースや、依頼者が社長でも、実際のユーザーは社員というケースもあります。
エンドユーザーは誰なのか?その人たちにとって利用しやすいものなのか?その視点から目を背けると、価値あるものづくりはできません。
そういった意味で、お客様の指示や要望に対して待ったをかけることもあります。「お客様と思わず…」というと語弊があるかもしれませんが、主従関係ではなく、あくまでも一緒に創り上げていく同志としてお客様をとらえることで、正しいものづくりができると考えています。
将来の目標を教えてください。
理想の前に、まずは「ふつう」の組織づくりに貢献したい
以前はブラジルにサッカー留学をしており、現在もオーバー40のリーグ戦に参加しているほどサッカー好きです。私個人の夢はサッカーチームのオーナーになることです。
シニアスペシャリストとしての私の目標は、組織力の向上です。私の所属する事業部は約50名で編成されていますが、若手とベテランが多く、中間層が不足しており、組織としてはまだまだ未熟です。弊社の「スペシャリスト」などは分かりやすい評価制度だと感じています。今後は評価制度、教育制度といった有益なルールや制度をより徹底し、若手を引き上げることで、組織全体を底上げしたいと考えています。弊社は現場の意見やアイデアを取り入れ、積極的に投資していく風土ですので、私が発信源として貢献し、いずれは全社収支に好影響を与える組織に醸成したいと思います。
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